アニバーサリー40周年の横浜銀蝿

横浜銀蝿のリーダー、嵐ヨシユキさんが7月4日に亡くなられた。

横浜銀蝿さん似顔絵

嵐さんは67歳。奇しくも、8日に銃弾で倒れた安倍晋三元首相と同じ年。

2020年にはデビュー40周年を迎え、再結成し活動を再開した矢先のこと。死因は肺炎である。

脳梗塞を発症したのが2004年、さらに糖尿で人工透析、療養生活を続けていた。

昭和の世代の私は、つっぱりハイスクールロックンロール、今でも歌えますよ。

ソリも入れたし弁当も持ったし~♪

黒い男臭さが恰好良かった時代

横浜銀蝿のバンド名、正式名称は「THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIAL」という。長すぎる。

蝿ってのがすごいネーミング。横浜の銀蝿って…。

蝿って字もソラで書けないし。

昭和は汚いこと、黒いこと、男くさいことも美学だった。今は蝿より「映え」だね~

訃報が残念で寂しいです。元気なつっぱり4人組でいてほしかった…。

先日テレビで「日本のビートルズは?」って話題になり、私は横浜銀蝿さんを思いました。

ロックンロールで硬派な音の中にユーモアと愛がある歌詞、還暦すぎても「つっぱり」を貫いた姿勢は励まされました。

つっぱりとは何か

いまでは死語”つっぱり”。

つっぱり棒で使うくらいかな。

改めて、つっぱりってなんだろうねえ。「あの人はツッパリだね」とか「オレはつっぱり」だとか言ってたね。近藤真彦さんの歌詞にもあったなあ。

今は不良(←これも死語)のことヤンキーというのかな?

令和はグレる余裕がない

つっぱり=不良=グレる=暴走族=バイク が当時のドロップアウトの象徴。

尾崎豊さんの「15の夜」

盗んだバイクで走りだす

歌詞も否定的なのが今。取られた人が同情される。

盗んだバイクは当時の若者の心の表している意味なんだけど…そういうレトリックは昨今では許されません。ヤンチャできるほど今の日本の若者は余裕がないのよ。経済的も精神的にも。

昭和は豊かだった。バイクで夜遊びできるほど。

今や、爆走しているのは金がある中高年だけという…知ってます?暴走族って今や若者じゃないらしいのよ…

バイクもお金かかるしね…。ユニクロも高級品というイマドキの若者にとっては不良の必需品であるサングラス&皮ジャンなど買えないのです。

つっぱり三大小道具

昭和つっぱりスタイルキーワードはサングラス、リーゼント、皮ジャン

リーゼントキャラといえば千葉の綾小路翔さんや「男の勲章」の嶋大輔さん

サングラスは白マスクと対極である

マスクの対義語って「サングラス」だと思う。

サングラスは「威嚇」とか「強さ」「ダーク」を強調

マスクは「無害さ」「同調」「清潔」を演出する。

その証拠に、サングラスをはずすと大抵のヤンキーや不良はかわいくて優しそうな顔をしている。

昭和のつっぱり少女漫画「ハイティーンブギ

暴走族のサングラス&皮ジャン&リーゼントの彼氏との恋愛。10代の少女たちのハートをズキューンした。話が大人っぽいのにもドキドキしましたが、絵がこれまた上手かった。牧野和子さん。バイクもちゃんと描いてて。他にも立原あゆみさんとか当時の週刊セブンティーンは先鋭的でイケてましたね。

バイデンさんはサングラスがお好き

ではアメリカ大統領のサングラス&黒マスクは何なんだろう?バイデンさんのトレードマークなパイロットサングラス。

エリザベス女王の前でつけ不敬だと炎上していた。

弱々しい外見を気にして圧し強いキャラを演出してるんでしょうか。

サングラスに加え、マスクの色は黒が大好きバイデンさん。なんだかキャラが違う感じがするけどね。

ぽやぽやした頭がかわいいのに。

中高年、高齢者の心はどこまで「つっぱり」れるでしょうか。