不良の髪形の変遷

ジェームズディーンと中田翔さん

ジェームズ・ディーンと中田翔さん なんで二人を並べたというと、リーゼントとツーブロックについて考えた。

ヤンキーはかつてリーゼントでしたが今やツーブロとなった。

中田翔さんは昔の風貌ですいません。極端な例ですが、髪形で「男らしさ」の時代の変遷を感じます。

ヤンキーとは誰のことなのか

ヤンキーとはもともとアメリカ人のことを指す言葉でした。

戦後の日本ではいつしか不良の俗称となりました。

口伝えで広まった言葉のため、語源とは関係なく曖昧な定義のまま使用されることが多く、「非行少年」「不良」「チンピラ」「不良集団」などを指すもの ヤンキー (不良少年)

太平洋戦争中、日本人の会話で「ヤンキーになど負けない」と言っていた。

ジェームズディーンジェームズディーンは夭逝した俳優ですが、「エデンの東」が有名です。出来の良い兄弟を親は優遇し、グレたさまが何とも心を打ち、団塊の世代を中心に支持を集めました。不良というより今でいう”こじらせた”青年です。リーゼントはその象徴であり、ちょいワルなおじさんが今でもやってます。

横浜銀蝿の方々の髪形がそうですね。

グレた=不良はリーゼントだったのです。しかし、いまやワルの髪形はツーブロックです。

ヤンキーには逆らえない

知り合いがトイレの順番をツーブロ親子に横取りされたと立腹してました。

そりゃオーラが足りないんだよ、俺のトイレはオレのものお前のトイレもオレのものという気合だよ、と返答しました。知り合いのルックスは下がり眉の眼鏡、真面目風です。会社や学校とは違い、公共の場は無法地帯。いわゆるコワモテの論理が通ってしまう。「オレもツーブロにしてハジキ返してやる!」と嘆いてました。

かつて不良は盗んだバイクで走るような生優しい世界でした。今はウシジマくんです。

あのマンガの加害者はツーブロ、被害者はノンツーブロです。

いまやヤンキー=ツーブロックなのです。

マッドシティ松戸

柄が悪くて有名な松戸市に越して、いかにヤンキーがいるだろうかと楽しみにしてました。

が、予想以上にいましたW

中田翔的な方々がツーブロでジャージを着てた!

しかし、だんだん分かったことは、彼らは庭付き家と子供と車を持ち家族を大事にし地域の祭りに積極的に参加する方々でした…!

21世紀のヤンキーは世界を救う

10年まえくらいからマイルドヤンキーという概念が出て、本も読んだりしました。

いまや少子化の日本を牽引するのはツーブロのヤンキーファミリーに間違いないと確信してます。

孤独な夭逝したリーゼントのジェームズ・ディーンを支持したのは団塊の世代。一方、保守的な政治思考、家族を地元の友人を大事にするツーブロの若者たち。ツーブロックの髪形は人類の生命力そのものではないでしょうか。多少はヤンチャかもしれないけど、遺伝子を繋ぐ力とはそういうものでは。

ちなみに私を含め似顔絵描きは美術界の「マイルドヤンキー」じゃないかと。主顧客は子供のいる家庭で、主戦場は(美術館でなく)祭&地元のイオン!!美大出の方も多いですが、前職は美容師や医療などホスピタリティのある接客上手の販売業など。デッサン上手とか関係ないような気が…自論ですあくまで